ライフキネティックとは
ライフキネティックは、ドイツの運動指導者ホルスト・ルッツが独自に研究開発した 「簡単な運動と脳トレを組み合わせたエクササイズ」です。このプログラムは、すべての脳領域を活性化させることを目的とした世界的でも画期的な能力開発メソッドと言えます。
4歳以上であれば、年齢・体力レベルにかかわらず、誰もが楽しく、継続して行うことができるのが最大の長所で、一時的な流行りのプログラムではなく、世界中に拡大・進化しながら10年以上行われている本質的なメソッドとして知られています。
私たちは、1,000億の脳細胞を生まれ持っています。 しかし、その膨大な脳の大きな能力のごく一部しか活用できていません。私たちはその活用できていない能力に着目したのです。
ライフキネティックは、誰でもできる簡単な動きを通じて脳に刺激を与え、脳機能の向上と神経の伝達機能強化を促進することで、普段使われていない〝眠っている〟潜在能力を引き出すことをを目的としています。
ライフキネティックによる楽しく複雑な刺激は、脳内の神経細胞間のネットワーク(つながり)を大きく改善し、また新たなネットワークの形成を促す効果も期待できます。このつながり(シナプス)がたくさん生まれるほど、脳の能力、柔軟性、処理速度は高くなります。
そして、運動(軽い動作)が伴うエクササイズにより、脳内血流が増加し、神経伝達物質の放出量が増えます。運動をしながら同時に脳を働かせる原理です。
また、視覚に関するトレーニングも多く含まれており、 『見て⇒判断して⇒動く』 という一連の動作の「見る」という視覚機能の改善も期待できる、画期的なメソッドなのです。
ライフキネティックは脳神経学、運動学などの最新研究より導き出された脳科学理論に基づいており、すでに数多くの研究所からライフキネティックに関する調査や研究の結果が出ています。ケルン大学やマンハイムメンタルヘルス中央研究所でライフキネティックの効果が証明されています。たとえば、ストレスが軽減し、集中力が高まり、睡眠の質の改善や、認知機能を向上させる効果などです。
世界で認められ、世界中に普及・拡大しているプログラム
ライフキネティックRの開発者ホルスト・ルッツは、1996年から「技術・戦術トレーニング」「栄養生理学によるコンディショントレーニング」「スポーツ医学」の各分野で才能のあるスポーツ選手をサポートするなど、ドイツで長年運動指導を行ってきました。そして、それまでの運動指導の経験から「パフォーマンス向上のために効果的なのは、多様な試みを行うことだ」と確信します。
その信念をベースにしたプログラムを、アルペンスキー・ワールドカップ・チャンピオンであるドイツのフェリックス・ノイロイター選手が実践したところ、パフォーマンスが劇的に向上し、驚異的な成績を収めたのです。それをきっかけにアスリートのパフォーマンス向上に効果があるメソッドとしてライフキネティックは飛躍的に有名になり、サッカー日本代表・香川真司選手も在籍する ボルシア・ドルトムント の当時の監督ユルゲン・クロップ(現・リバプール監督)が、チームへ導入し、「ゲーゲン・プレス」の実現に大きく貢献した結果、ブンデスリーガ2連覇という偉業を達成したのです。その後、ドイツの多くのプロサッカークラブやドイツ代表にもライフキネティックが導入されました。
近年のドイツのサッカーが、クラブレベルでも代表チームでも世界のサッカーシーンをリードし、2014年のワールドカップ優勝などの好成績を収めている一因には、このライフキネティックの存在があったと言っても過言ではありません。
こうして10年以上かけ、地道に、しかし確実に実績を積み重ねてきたライフキネティックは、現在、スイス、フランス、イギリス、スウェーデン、トルコなどのヨーロッパ諸国はもちろん、アメリカ、そして日本でも導入・普及が進むなど、世界各国に拡大し、サッカーやスポーツの分野のみならず、あらゆる分野において、多くの人の脳機能活性化に貢献しています。